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正月飾りの花の意味は?
更新日: 2020-12-31 17:18:15
よく見かける正月飾りは門松としめ縄ですが、その他にも、正月花と呼ばれる縁起の良い花も飾られます。正月花にはさまざまな種類の花が使用され、それぞれに縁起が良いとされる理由があります。
もくもく
正月飾り 正月花 縁起 +
正月とは?
「正月」とは、1月1日から1月7日の松の内や1月15日の小正月までを指すのが一般的。正月には、新年の神様である「年神様」を各家庭でお迎えして1年の幸せをたくさん授かるべく、さまざまな行事が行われます。
本来「正月」とは新年最初のひと月、つまり1月の別称です。しかし、現在では正月行事をする期間を「正月」と捉えることが多く、地域差はありますが1月7日の松の内までや、1月15日の小正月までを指すようになっています。

正月には「年神様」をお迎えし、おもてなしをして見送るための伝統行事が数多くあります。年神様とは新年を司る神様で、元旦に家にやってきて、1年の幸せや健康をもたらしてくれるとされています。正月行事を通して、新年の五穀豊穣や家内安全を願いましょう。
 
門松・しめ縄
お正月には年神様が各家を回るといわれています。年神様が家を見付けやすいように、家の目印として松の飾りを立てたことが門松の始まりです。また、しめ縄を張る行為には「なわばり」「結界を張る」という意味があります。神社で、神木などにしめ縄が張られている光景をよく目にするかもしれません。神社のしめ縄は、魔よけの意味があり、神域と俗世を区別する境界線です。そして一般家庭でも、お正月には年神様が訪れやすいように、門松と共にしめ縄を飾ることが慣習となりました。
 
しめ縄に飾られる植物
しめ縄には、ウラジロ・ダイダイ・ユズリハなどが使用されており、それぞれ縁起が良いとされる意味があります。

ウラジロ
左右に2枚の葉が広がることから「夫婦円満」を、さらに葉の裏が白いことから「清らかな心」を表します。

ダイダイ
1度実ると何年も木から落ちずにいるため、1つの木に何代ものダイダイが実っていることがあります。このことから、ダイダイは「一族の代々繁栄」を意味します。

ユズリハ
新しい葉が伸びた後、古い葉が黄色くなり落葉する様子が次の世代へ「譲る」ことを連想させるため、「親から子への世代交代」の祈願が込められています。
 
門松に飾られる正月花
縁起の良い花といえば、松・竹・梅が挙げられるでしょう。松・竹・梅は「歳寒三友(厳寒三友)」と称され、寒い冬でも葉が枯れないため、枯れない強さからお正月の「縁起物」として尊ばれてきました。

松の意味
松は、常緑樹で1年中青いため「永遠の命」の象徴です。また、松の中には樹齢数千年というものもあり、不老長寿と結びつけられるため、縁起が良いとされています。

竹の意味
竹は、寒い冬にも葉を落とさずに青々としています。その上、強風や嵐の中でも折れないたたずまいや、曲がらずに真っすぐ成長する姿から、「誠実な心」や「強い志」などの象徴です。

梅の意味
梅は、早春に他の花よりに先駆けて咲くため、「出世」「開運」の象徴です。また、厳しい寒さの中でも清らかな花を咲かせ、芳香を漂わせることから縁起の良いものとされます。正月花は、松竹梅の他に菊や蘭を使用しても良いでしょう。
 
菊を使う場合は、お供えに使うような「輪菊」と「小菊」を避けてください。

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