Mノート



デジタル化できるものはすべてデジタル化される
更新日: 2021-04-06 07:37:30
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「デジタル化領域を拡大するビジネス」と「体験/共感価値を提供するビジネス」の両者は、相互作用的である。デジタル化領域を拡大しようとすれば、体験/共感を通じてテーマを見つけなくてはならないだろう。そして、テーマが決まれば、デジタル化の需要が生まれる。デジタル化の範囲が拡がれば、それをさらに拡大すべく、さらなるテーマを求めなくてはならない。まさに、「ボルテックス」に顧客も自分たちも巻き込まれてゆく、いや積極的に渦の中に飛び込んでゆくことで、ビジネスを創出することが、事業の拡大の原動力となる。

「共創(co-creation)」とは、そんな取り組みを言うのだろう。つまり、顧客と一緒に、「凄い!」や「面白い!」を体験・共感し、そこから新たな案件を生みだすことが、営業活動の鍵を握る。

「デジタル・ボルテックス」のトレンドは、なにもいま始まったわけではない。これまでも、多くのひとたちの日常や企業のビジネスを変えてきた。しかし、この度のコロナ・パンデミックで、渦の底が抜けてしまった。渦の勢いが、ますます強まり、新しい時代が、いままさに駆け足でやってこようとしている。

たぶん世の中は、当面の間、不況の底を這うことになるだろう。企業はキャッシュ・ポジションを高め、投資を厳選し始める。IT投資もまた徹底して厳選される。そんな時代に案件を生み出せるかどうかは、「デジタル・ボルテックス」の本質を理解し、それを実践できる知識とスキルが必要となる。
 

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