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ティファニーのLVMH傘下入りがついに確定 買収額引き下げで両社合意
更新日: 2020-11-03 06:49:38
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バランスの取れた内容でティファニーと合意できたことで、LVMHは自信をもってティファニーの経営陣と買収の詳細についての協議を再開し、買収を実行することができる。われわれはこれまでどおり、『ティファニー』というブランドが持つ高いポテンシャルを確信している。また、『ティファニー』と従業員にとってLVMHは適切なホームになると信じている
 
LVMHは19年11月にティファニーを162億ドル(約1兆6800億円)超相当で買収すると発表したが、20年6月に新型コロナウイルスや米国内の情勢悪化を理由に買収を再考していると報道された。その後、9月に入ってLVMHが仏の欧州・外務大臣からティファニーの買収を21年1月6日まで延期するよう要請されたことを理由に、当初の買収完了期限だった20年11月24日までに完了できないとして買収断念を発表した。  これを受けてティファニーは即時にLVMHに契約の履行を求めて米デラウェア州衡平法裁判所に提訴した。さらにLVMHもティファニーが合意条件を満たしていないことなどを理由にティファニーを相手取り反訴し、両社の対立はより深刻になっていた。  10月26日には欧州委員会が本件買収にゴーサインを出したことが明らかとなり、10月28日には両社が買収価格の引き下げを協議していると複数のメディアが報じたため、その動向が注目されていた。

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