Mノート



水素を取り出すには大量の電気が必要?
更新日: 2021-05-27 17:44:27
リストへ戻る


ブルネイで水素化プラントが建設され、水素エネルギーのサプライチェーンが開始されています。

これは日本の「次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(AHEAD)」の「有機ケミカルハイドライド法による未利用エネルギー由来水素サプライチェーン実証実験」の一環で、貯蔵・輸送しやすく加工した水素を、日本に輸送しています。

また、「 CO2 フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)」に所属する川崎重工は、2019年に世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を製造し、同年12月11日に進水式を行いました。

「すいそ ふろんてぃあ」は、品質や輸送面の問題からこれまで活用が難しいと言われていた「褐炭」を活用する「褐炭水素プロジェクト」のために製造され、オーストラリアで褐炭から水素を製造したのち、日本に輸送する予定です。

また、余剰電力を水素に変えて貯蔵するシステムとして、清水建設と国立研究開発法人産業技術総合研究所が共同開発した「Hydro Q-BiC」があります。

「Hydro Q-BiC」では、再生可能エネルギーによって作られた余剰電力利用して、水を電気分解することで水素に変えて、水素吸蔵合金に貯蔵します。

水素をエネルギーとして捉え、活用する社会システム・水素社会を実現すべく、既に様々な実証実験が開始されています。

リストへ戻る