小学校時代、学校の池の前で硝子と将也が対峙するシーン。このシーンで硝子が将也に投げかける手話は、その瞬間では訳されません。手話を知らない人にとっては、ここで硝子が何を伝えようとしていたのかが、将也と同じく分からないように出来ています。
しかし、後々の場面で将也と硝子と再会する際に、この手話が何を表していたのかが明らかになります。「自分と友達になって欲しい」という投げかけであったことが成長した将也の口から語られるわけです。あえて、手話の意味を言葉にしないことで、将也の気持ちを追体験できるように出来ているわけです。